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2009年12月18日 (金)

お猿さんへの願いは・・・・

毎度、だん馬鹿ッスpaper

うぅ~、寒い、寒い、寒い・・・・。
ここ数日、真冬並の寒さが続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が流れ込んでいるため、日本海側では大雪だとか。
近畿の平野部でも雪がちらつく所もあるようで、皆さん風邪などひかないよう、くれぐれもご注意の程を・・・・。snow

Sarubobo1_2  さて、皆さん『さるぼぼ』ってご存じですか。
飛騨高山を旅行した人なら知っていると思うのですが、赤い体に赤く丸い顔、赤い手足、黒い頭巾と黒い腹掛けを身につけ、両足を広げて両腕を上げて広げた姿。飛騨地方では赤ちゃんのことを「ぼぼ」と言い、「さるぼぼ」は「猿の赤ん坊」という意味なのだそうです。災いが去る(猿)、家内円(猿)満になるなど、縁起の良い物とされ、お守りとしても使われています。近年では、土産として飛騨地方の観光地などでも売られています。

その「さるぼぼ」とよく似たものに、「身代わり猿」、「くくり猿」と呼ばれる猿をかたどった人形があります。「さるぼぼ」とは異なり、体を屈曲させ頭を垂れた姿勢で、庚申堂や民家の軒先に吊されます。
近畿では、奈良市ならまち庚申堂の「身代わり猿」や京都市東山区八坂庚申堂の「くくり猿」が有名です。

Sarubobo2 「身代わり猿」や「くくり猿」は、江戸時代に盛んになった『庚申信仰』に由来する物で、お猿さんが手足をくくられて動けない姿を現しています。欲のままに行動する猿を人間に喩え、人間の中にある「欲望」が動かぬよう、庚申さんによってくくりつけられていることを現しているそうです。
また、『庚申信仰』では、「悪病や災難をもってくるという三尸の虫はコンニャクが嫌いで人々は庚申の日にコンニャクを食べて退治し、また三尸の虫は猿が嫌いで、猿が仲間と毛づくろいしている姿が三尸の虫を捕って食べている格好に見えたので、三尸の虫も恐れをなして逃げてしまうという」ということから、家の軒先に猿を吊して悪病や災難が近寄らないようにするおまじないでもあるらしいのです。

さてさて、前置きが長くなってしまいましたが、今年10月に大阪府能勢町 野間神社のだんじり祭を見に行きました。
2~4年に一度、野間神社の氏地、宮本である地黄と、野間中、野間稲地、野間大原、野間出野、野間西山の6台が一堂に会し、宮入りをおこなう『本祭り』の年が今年であったからです。

いずれの地車も、地車研究者の間で『社殿型』と言い慣わされている形で、普段から目にしているものとは異なり、神社の社殿を模した屋根がひときわ目を引きます。

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その6台、いずれの地車の軒先に付けられた提灯の下に吊り下げられていたのが、「身代わり猿」・「くくり猿」と呼ばれる赤い猿をかたどった人形なのです。
これもまた『庚申信仰』に由来するものではないかと思われますが、地車の安全曳行と曳き手の無事を願っての事なのでしょう。

私が幼い頃(昭和40年代前半)、初めて地車の綱を握った日、今は亡き祖母が手縫いの半被をこしらえてくれ、背中に小さな赤い猿をかたどった人形を縫い付けてくれました。

土地・地車の形・曳行形態が違えども、だんじり祭りは危険と隣合わせ。無事を願う家族の願いも同じなのでしょうねぇ~。

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