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2016年8月

2016年8月27日 (土)

9月に向けて…②

 



8月も残りわずか。

9月に入るとすぐにやって来るのが、『岸和田だんじり祭』。

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各町、各祭礼団体もその準備に余念がありませんが、我が社も、その準備を進めております。


今年はこの連日の猛暑に、当日の気候が心配されております。

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特に今年は長期予報で、『9月まで暑い』と言われており、4日(日)に行われる試験曳きは、間違いなく猛暑だろうという見通しがされておりますが・・・


ただいま太平洋上を東に進み、のちに北向きに進路を変える予想がされてされております台風10号・・・

ワタクシはこの台風通過後に、少し空気が入れ替わりはしないかと淡い期待を寄せておるのです。

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今年の夏は例年と気圧配置が違い、湿った空気を持った『太平洋高気圧』が張り出して来ず、乾いた空気を持った『大陸の高気圧』が日本列島を覆っていました。

なので気温が上がっても湿度は低く、カラッとした暑さが特徴だったのですが、お盆を越えてから連続してやってきた台風が湿った空気を持ち込んでしまい、蒸し暑さがプラスされてしまいました。


こうなると、そんな猛暑の中を激しくだんじりを曳行するのは、まさに熱中症の危険が高まります。

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しかし、台風通過の影響で、多少でも気温が下がり、湿度も下がると、そんなリスクも軽減されるはず。

少しでも良いコンディションで、最初の試験曳きを迎えたいものです。

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そして、その試験曳きから約10日を開けて、祭礼本番を迎えますが、もうその頃には季節がひとつ進んで、暑さも残りつつではあっても、少しは過ごしやすい気候になっている事でしょう。

ただ、祭礼当日に接近してくる台風の可能性は、注意が必要でしょう。

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さぁ、この様に『信濃屋ウェザーニュース』では、だんじり祭とお天気の関連性をテーマにお送りしています。

特に季節の変わり目にあたり、またお天気の変化が曳行に与える影響が大きい『岸和田だんじり祭』にとって、お天気は非常に重要です。

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雨は遣り廻しの大敵。


豪快な遣り廻しを決めるために、各町の若頭をはじめとした祭礼団体は、コマを中心とした『足廻り』の整備に、長期にわたる準備と緻密なまでの調整を重ねています。

これが雨によって大きく崩され、思うように遣り廻しが決まらない事態は、できるだけ避けたいもの。

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それだけに、季節の変わり目によくあるお天気の変化には、細心の注意を払って祭礼に臨みたいものであります。

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さてさて、最後は直前に迫った明日のお話。


和泉市・郷荘地区の、桑原町のだんじりが新調完成し、その入魂式ならびにお披露目曳行が、明日行われます。

また同じく、岸和田市・春木地区は、戎町のだんじりが修復を終え、入魂式とお披露目曳行が行われます。



どちらも早朝からではありますが、迫り来る秋の祭礼本番に向けて、ちょいと覗いてみてはいかがでしょうか?



2016年8月26日 (金)

9月に向けて…①

 



今週は時事ネタがありませんので、そんな時は雑感的内容。



首都圏は連続して台風の影響を受け、被害なども出ているのですが、荒れた天気によって気温が下がりました。

関西はいまだカラッカラの猛暑が続いており、出口が見えない状態。


そんな中ではありますが、9月は確実に近づいてきております。


9月は、我が社にとっても、また『だんじり界』全体を見ても、一年で一番大きな山を迎えます。

そう、やって来るのは『岸和田だんじり祭』。

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ワタクシ自身は8月の前半は岸和田へ乗り込めず、その雰囲気を味わったのはお盆を越えてからですが、もう岸和田市の旧市地区や春木地区では、7月の最終日曜日や8月上旬にかけて、各町で本格的な準備に入っております。

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この前の日曜日も、その準備は継続中。
各町のだんじり小屋が開かれ、厳しい猛暑の中、それぞれの段取りに追われている光景が見られました。

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だんじりの曳き出される祭礼の中ではモチロン最大の規模を誇り、全国から数十万人の見物客が押し寄せる祭礼だけに、それを警備・運営する組織のご苦労も想像を絶するものがあります。

そんな祭礼を取材・撮影する我が社も、その準備に余念がありません。

我がモバイルテレビジョン(株)では例年、当サイト及びケータイサイトにて、『岸和田だんじり祭』の終日生中継を配信。

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またその模様は『ニコニコ動画』の『ニコ生』でもご覧頂けます。




さらに当サイトでは毎年、『岸和田だんじり祭』の特集番組を制作、配信しています(知ってました?)。
過去の番組は、今も当サイトで視聴できます。今年の祭礼を迎える前に、過去の番組をザッとおさらいするのもおススメです。

そして今年も迫力の映像を結集し、その模様をお伝え致します!

乞うご期待よ!

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先日も、生中継で使用するカメラの保守点検、部品交換などを実施。
ご協力頂いている『浪切ホール』にお邪魔し、4Fバルコニーに設置してあるカメラや、駅前商店街に設置してあるカメラなどの保守工事を行なってきました。
さらに同じ日、岸和田祭礼年番主催による報道関連の説明会に出席し、注意事項などを賜ってきた次第。

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皆さまに素敵な番組をお届け出来るよう、スタッフ一同万全の体制を取って、この祭礼に取り組んでまいります。




そんな訳で次回は、この『岸和田だんじり祭』に向けて、ワタクシなりの『想い』などを、もうちょっと語ってみようかと思います。

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明日の更新!




(次回に続く)



2016年8月19日 (金)

大阪夏祭のアンコール公演②

 



遠くに積乱雲をのぞむ真夏の空と、うだるような猛暑の中を行われた『東成区民まつり』。

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毎年とはいえ、このイベントの特徴といえばこの暑さ!



8月7日(日)と言えば・・・


今年は大東市の御領で、新調だんじりの入魂式が行われておりました。

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なんと64年ぶりとなる『北河内型』だんじりの新調という歴史的な日でもあったのですが、その大東市・御領の入魂式の模様は、『地車総合ケータイサイト・だんじり』の方のブログで詳しく述べております。

是非そちらも併せてご覧下さい。


こちらでは同日に行われた『東成区民まつり』の模様をお届けします。



当社の取材チームも、午前中からお昼過ぎまでは御領に居りましたので、みんなそこからのハシゴで東成区へ。


東成区内の各だんじりはお昼ぐらいに各地元を出発して、この日最も暑い午後2時頃に深江に集合

そこから連合曳きにて東中本公園に入場、整列していたのでした。

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その後、当番町である深江による代表パフォーマンス。

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そしてここから、6台のだんじりの連合曳きによる、区内パレードに出発して行きます。

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これが、『東成区民まつり』におけるだんじりのメインイベント。

毎年、連合曳きのコースを変え、東成区内のどこかのエリアを廻り、だんじりに対する地域の関心を高めようと取り組んでいます。

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今年のコースは東中本公園を出発してから東廻りに進み、東成郵便局の南側で休憩ののち、西今里の小屋の近くを通るクネクネとした旧道『楠通り』を経て奈良街道へ。

東成区内の歴史的な道を巡るコースを6台で廻りました。

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陽が西に傾いたとはいえ、昼間から続く暑さに、参加者も見物人もみんな汗だく。


これが『東成区民まつり』だと言いながらも、大変な暑さの1日は、6台のだんじりの一斉手打ちによる『打ち別れ』にて、幕を降ろしました。

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これにて、6月から続いた大阪系だんじり(ヂキヂンコンコン系のだんじり)によるだんじり行事は、とりあえずひと区切りといったところ。


さぁ、お盆も明けまして、8月も後半。


迫ってきましたね~!

連日の猛暑の背中越しに、岸和田の足音が近づいてきています。


来週はそんな話題をお届けできるでしょうか?



お楽しみに~!


2016年8月17日 (水)

大阪夏祭のアンコール公演①

 

この夏が始まる前に出された、NASAの発表を未だに気にしている信濃屋ウェザーニュースです。

7月が涼しかった時点であの発表はハズレだと思っていたのですが、8月に入ってからの連日の猛暑は、むしろ当たり?

・・・とはいえ、過去にもこんな暑さはありましたからね!

やっぱ『人類史上最高に暑い夏』・・・とまでは行っとらんでしょう。




さて、ブログの方はそろそろモードチェンジしたいところなのですが、まだワタクシ自身が『岸和田デビュー』をしてないので、モードチェンジは来週以降にいたします。


今週は、『大阪夏祭』のアンコール公演とも言えるこちらの模様をお伝えしときましょ!


8月7日(日)


大阪市の東成区『東成区民まつり』が行われました。

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『大阪夏祭』というのは、8月1日の住吉大社の『お祓い祭』にて終了しており、だんじり的には生野区の清見原神社、東成区の深江稲荷神社、そして西淀川区の野里住吉神社の各夏祭にて終了しております。

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『東成区民まつり』はあくまでイベントなので祭礼というカテゴリではありませんが、『大阪夏祭』のすぐ後に開催されるので、まぁアンコール的な位置付けでご紹介しております。


『区民まつり』・・・てのは、だんじりの有無にかかわらず、大阪市内各区ごとに行われているイベントなのですが、だんじりを有する区では、この『区民まつり』にだんじりが参加するケースが多々あります。

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その最たるものは毎年10月に行われる生野区の区民まつりである『生野まつり』で、区内から14台のだんじりが参加いたします。

東成区も、台数こそ及びませんが、区内で曳行されている6台のだんじりが参加しております。

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取材班が現地に到着した頃には、すでにだんじりは会場である『東中本公園』のグラウンド内に入場しているところでした。

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『区民まつり』は各区ごとに行われますが、その開催時期も各区ごとにバラバラ。

だいたい8月から10月にかけて行われる傾向にあり、地域の奉仕団体による模擬店やバザー、物産展や民踊などの催しが行われるのですが・・・


ここ東成区の区民まつりは毎年8月上旬

 一時期は土曜日開催などもありましたが、ここ数年は日曜日に定着しています(前日の土曜日にも別会場で別プログラムは行われている模様)。

なんせ時期が時期だけに、猛暑とぶつかったらこの暑さが大変なのであります。

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一昨年かな?

このブログで『東成区民まつり』には触れた事がありましたが、その時はなんと季節外れの雨模様となったのでした。

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あんな『東成区民まつり』はかつて例になかった事で、今年のこの灼熱の猛暑と、遥か遠くに積乱雲をのぞむ真夏の空こそ、『東成区民まつり』の風景なのであります!

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ではでは、次回はこの区民まつりの模様をリポートしていきましょう。




(次回に続く)


2016年8月12日 (金)

浪花の夏の夢 ~天神祭体験記~⑥

 



7月25日、天神祭のクライマックスである『船渡御』に出航した地車講、少しずつ迫る夕闇と、水面を吹き抜ける川風に、その雰囲気は盛り上がりを見せます。

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この『船渡御』こそが天神祭の醍醐味であると言われるのは、この大川に繰り出す数々の船が織りなす祭の空気と、普段は見る事のできない水面から見る大阪の風景が、かくも絶品である事にあります。

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『祭』は非日常の象徴とも言われますが、こうした船の上から見える景色は、『極上の非日常』と言っても過言ではないでしょう。

我々『高張提灯』担当も、あり得ないぐらい怖い船の端っこでお弁当をよばれ、交代しながら高張を守っていますが、すぐ脇で鳴り響く『だんじり囃子』と、行き交う船との手打ち、それらが醸し出す祭の雰囲気にそれなりに酔いしれ、祭をエンジョイしています。


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船はやがて毛馬の折り返し点を過ぎ、往路から復路へと変わります。

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夜の帳が降り、源八橋の向こうに上がり始めた奉納花火を臨みます。

 
我々『地車講』の船がOAPの近くに差し掛かった頃、桜ノ宮公園から上がったスターマインが、天神祭の夜空を鮮やかに照らし出します。

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そして、この『船渡御』の道中で最も低い『桜宮橋』(通称:銀橋)の下をくぐり、造幣局へと差し掛かった頃、我々の天神祭最大のクライマックスが訪れました。

造幣局側の仕掛け花火、2分10秒にも及ぶ連続打ち上げです。

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矢継ぎ早に打ち上げられる色とりどりの仕掛け花火が、地車講の船の真上に上がります。

ちょうど神輿を乗せた船とすれ違うためにお囃子を停めたところ、花火の打ち上がる速射砲のような音だけが、大川の水面に響き渡ります。

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その場に居合わせる誰もが息を呑み、圧巻の連続花火に酔いしれていた頃、思い出したかのように再開したお囃子と入れ替わるように、連続花火は大音量とともに打ち終わりました。

その余韻とともに、船は天満橋をくぐり、天神橋の船着場へと帰還しました。


『天神祭の醍醐味』、ここに極まれり・・・


陸揚げした地車講のメンバーは、参道脇に据え置かれていただんじりのもとへと集合し、残すは天満宮までの数百メートルを曳行するのみです。

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列の先頭を行く『太鼓中』の、宮入り時に行われる『からうす』を遠くに眺めながら、その時を待ちます。

そしていよいよ!・・・

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夜の9時を回った頃、ようやく地車講の曳く『天満の三ッ屋根だんじり』が、天満宮の山門をくぐり、境内へと踏み込みました。

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太鼓中と手打ちを交わし、まだ本殿には御神体はお還りではないので、そのまま地車講のテントへと下げられるだんじり。

最後に全員で手打ちを交わし、これにて我々『地車講』の曳き手メンバーの役目は終了です。

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なお、『陸渡御』の宮入りはこの後も『天神講』の獅子舞が圧巻の宮入りを見せ、続いて菅原道真公にまつわる様々な差物を携えた講が連なり、黒塗りの御鳳輦が到着すると『神遷し』が行われ、その間はすべての音が停められます。

やがて『神遷し』が終わるとお囃子も再開。
鳳神輿と玉神輿が揃って宮入りすると、これにて『陸渡御』の宮入りも終わりです。

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今年はこうして縁あって、『地車講』の曳き手として『天神祭』に参加させて頂きましたが、来年はまたどんな形でこの祭に関わるかは未定です。


しかし、大阪に生まれ育った者にとって、この祭に関われることは誇りであり、ステータスを感じます。




さぁて、8月も折り返し点であるお盆を迎えました。


7月は『浪花ッ子』だったワタクシですが、そろそろ『岸和田ッ子』に変身する時期になってきましたね~!


モードチェンジして行きましょか~!


2016年8月11日 (木)

浪花の夏の夢 ~天神祭体験記~⑤



えー、まずお知らせ。

当サイトの中のコンテンツ『関西の祭り』からのお知らせです。


7月7日に奈良県は吉野山の『金峯山寺』にて行われた『蛙飛び行事』リポート及び動画が配信されています。


毎度毎度の事ながら、ワタクシの『噺家風』ナレーションにて、皆さまをナビゲートしております。

是非ご覧ください!




さぁさぁさぁ!・・・7月末から連載してきたシリーズも今週でフィニッシュ!

『天神祭』の地車講体験記もクライマックスへと向かって行きますよ。


7月25日!


午後4時過ぎに天満宮を出発した地車講のだんじり。

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最初の交差点を右折し、『老松通り』を西へ西へと進んで行くのですが、この老松通り沿いには各所に休憩所が設置されていて、前を行く催太鼓、神鉾などの講が接待を受ける間は前には進めず、けっこう停まっている時間が長いです。

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この地車講のだんじりに限らず、大阪系のだんじりすべてに共通した特徴があります。

それが『だんじり囃子』です。

別名『天神囃子』とも呼ばれるこのお囃子は、他の地域のだんじりの『鳴物』とは、明らかに一線を画するものがあります。

それは『演奏曲』としての側面がある事。

通常、だんじりの『鳴物』は、だんじりが停まると鳴物も止まるものなのですが、この『天神囃子』はだんじりが停まっても、そこから『演奏曲』へと移行し、一曲打ち終わるまでは止まることがありません。

その『演奏曲』の部分を専門用語で『へたり』と言い(だんじりがへたっている、停まっている…という意味)、この老松通りを巡行中は、しばしば『へたり』が打たれます。

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この『天神囃子』の解説をしてゆくと、それだけで半年ぐらいの連載になってしまうので、またいずれそんな機会があれば、『天神囃子』を紐解いて行きたいとも思いますが、今回は『陸渡御』を追って行きましょう。

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老松通りから梅田新道へ出ると、そこから南へ向きを変え、御堂筋→大江橋→中之島へと続き、大阪市役所の前でしばし休憩となります。

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大阪市内に80台近いだんじりが現存していますが、大阪市役所へ来るだんじりは、この天満の三ッ屋根だんじり只1台です。


市役所を出発した『陸渡御』の列は、大阪の名所である中央公会堂から難波橋を北へ渡り、天神橋の船着場を目指します。

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市役所から先は、講と講との間がずいぶん開くので、だんじりもけっこう走ります。
高張提灯を担当する者としては、綱先に追いつかれないよう、先を先を走ります。

だんじり本体は船には載せられないので、天満宮の山門を臨む参道脇に据え置きます。


ここから講のメンバーは皆、地車講の船へと乗船し、いよいよこれより天神祭のクライマックス、『船渡御』へと出航です。

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高張提灯を受け持つワタクシ達は、客船の一番先頭に左右分かれて立ち、これが地車講の船である事が分かるように、高張提灯を立てたまま航行します。


途中、低い橋の下を何度もくぐるのですが、その度に高張を倒して通り過ぎ、橋の下を通過するや否や高張を立てねばなりません。

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なかなか大変ではありますが、他の人がそうそう経験できるものではないし、これはこれで貴重な役割を果たさせてもらってます。



さぁて明日の更新となる次回は、いよいよシリーズ最終回!


真上に上がる奉納花火と、感動の宮入りまでをお届け致します!





(次回に続く)




2016年8月 5日 (金)

浪花の夏の夢 ~天神祭体験記~④




7月25日(月)


時間にして午後3時半。
いよいよ天神祭の『陸渡御』出発の時です。


列の先頭を行くのは、露払い的な役割を受け持つ『催太鼓』。

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いわゆる『枕太鼓』なのですが、天神祭で最も権限を有する最大の講組織『太鼓中』が運営するするこの枕太鼓は『催太鼓』と呼ばれ、総勢800人とも言われる大部隊です。


本来、渡御列の先頭を行くのは天狗の面をつけた『猿田彦』なのですが、この催太鼓はそれよりもさらに前を行く、まさに『天神祭』の看板的な存在。

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だんじりはというと、猿田彦に続いて、神様の通る道の邪気を祓う『神鉾』の後。

この『神鉾』というのも、京都の祇園祭でいう『長刀鉾』のような意味合いと思えば良いでしょう。


それに続いて出発するのが、我々の参加する『地車講』。

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三ッ屋根だんじりを境内のテントから曳き出して、拝殿前へと持って行きます。

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まだ御鳳輦に『神遷し』が行われる前なので、本殿に菅原道真公の御霊が居られる状態なので、拝殿前にて大阪手打ち

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その後、獅子舞を有する『天神講』にも手打ちをしていよいよ、天満宮の山門をくぐり『陸渡御』の列に加わります。

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さてここで、だんじりファンの方々にとって、『天神祭』とは誠に全体像を掴みにくいものであると思います。

つまり何がメインなのか、ハッキリしない・・・というものなのです。


奉納花火、船渡御、催太鼓・・・

『天神祭』を表す言葉はいくつもあるのに、そのどれが根幹を成すものなのか、分かりづらいのですね。



その根幹というものが、この25日に行われる『渡御』であります。

『天神祭』は、菅原道真公の御霊を慰めることが本来の目的とされており、25日に行われる『渡御』は、菅原道真公の御霊が年に一度、『御鳳輦』と呼ばれる黒塗りの神輿に乗って氏地を巡り、氏子崇敬者の安寧を見て廻るものです。

さらに『天神祭』の場合、渡御は陸路だけでなく、船に乗り換えて大川へと繰り出す事から、『陸渡御』『船渡御』と呼び名が変わりますが、菅原道真公の御霊が神社を出発して、最後宮入りして元の場所に遷されるまでを総じて、『渡御』と言います。

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この『渡御』に対して、天神祭に奉仕するそれぞれの『講社』が、菅原道真公のお供をするため、渡御の列は長く華やかなものとなるのです。

これが、『天神祭』の根幹を成す部分なのであります。

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では次週は、『陸渡御』から『船渡御』へとお話を進めて参りましょう。





(次週へ続く)

2016年8月 3日 (水)

浪花の夏の夢 ~天神祭体験記~③

  

先週から始まった『天神祭体験記』ですが、これでお盆まで持たせようという意図がミエミエの企画であります。


先週2回にわたりお送りした『講社』という組織についてのお話は、これからのリポートでのベース的な考えを示していますので、それを踏まえてのお話となります。

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今週は『渡御』についてのお話を交えながら、体験記本編へと突入して行きましょう。




7月25日(月)



天神祭の本宮を迎えました。


この日は『陸渡御』そして『陸渡御』が行われる日。


ワタクシが参加する『地車講』のだんじりは、天神祭の期間中は境内に据えられ、終日『だんじり囃子』を演奏、奉納しているのですが、この『陸渡御』の時のみ、天満宮から曳き出され、氏地を巡行します。

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そのための『曳き手』として、地車講が設定している参加枠の中に、ワタクシ達一行も加えて頂いているという図式です。

なので、終日お囃子を演奏している人達とは別枠であり、基本的に曳き手と囃子方とが接点を持つことはありません。


そういう組織で、『天満の三ッ屋根だんじり』は動かされているのです。



当日の、ワタクシ達『曳き手』の集合場所は、JR環状線・天満駅の北側にある『天満市場』です。

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地車講を運営する本部みたいなモンですな。


法被はレンタル。
終了後は返却です。


それぞれの参加枠から集められた曳き手同士が、この日初めて顔を合わせます。

言わば、普段は見知らぬ他人同士が、この日だけ1台のだんじりを共に曳く・・・

それが『講組織』というものなのです。



天満市場にて集合した曳き手の集団は、そこから隊列を組んで、天満宮まで歩いて行きます。

76 ↑この写真は去年のもの



日本一長い商店街とされる『天神橋筋商店街』の、ほぼ端から端までを歩く感じ。


今年、ワタクシ達の枠は、綱先を行く『高張り提灯』の役割を受け持ちました。

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泉州のだんじりで言う纏のような役割で、左右2本を、基本4人で交代しながら持ちます。



重さはさほどないのですが、長い竹の先に俵提灯が付けられているのをまっすぐに立てて歩くので、バランスを取るのにちょいとばかりコツを必要とします。

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低い電線や〆縄などの下をくぐる時は、少し前に倒して進まなければならないのもバランス勝負です。


そうこうしながら、隊列は天満宮の門前に到着。

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ここでしばらく、だんじり出発の時間まで、というより催太鼓が宮出するまで、曳き手は門前にて待機であります。

毎年この時期は梅雨も明けて、真夏の陽射しが降り注ぐのですが、今年は梅雨こそ明けてはいましたが、曇りのち雨という事前の予報。

天満宮の門前に到着した午後3時の時点で、空は雲に覆われ、少し湿気を帯びた風が吹き、厳しい暑さも鳴りを潜めていました。



さぁこの後どうなる?果たしてお天気はもってくれるのでしょうか・・・?




(次回に続く)